夜空を横切る閃光、隕石目撃情報相次ぐ 米東海岸
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は23日、米東海岸一帯で前日の夜に夜空を横切る青緑の光を目撃したとの情報が相次いだ件で、原因は直径約1メートルの隕石(いんせき)だったと発表した。
メリーランド州東部を車で走行している時に目撃したという男性は「青緑がかった白い光の線が現れ、8~9秒で消えた」と話す。ツイッターにはこの夜、数秒ごとに目撃情報が書き込まれた。「ブルックリン上空で本物の隕石を見た。最初は花火の一種かと思った」など、ニューヨークやワシントンといった都市部からのツイートもあった。先月ロシアのウラル地方で起きた隕石爆発を思い出して、「ぞっとする」とつぶやいた人もいる。
米連邦航空局(FAA)には、メーン州からバージニア州にかけての広い地域から問い合わせがあったという。満月のような明るさだったとされ、米流星協会には630件の報告が寄せられた。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、航空機や衛星のような人工物ではないとの見解を示した。
NASAによると、光の正体はペンシルベニア州東部で大気圏に突入した隕石。燃え尽きず地上へ落ちてくる可能性もある大きさだが、被害の報告はない。落下したとしても、大西洋のどこかに着水したとみられる。