宇宙漂う探査機、3年ぶり起動 初の彗星着陸に挑む

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探査機「ロゼッタ」が彗星に近づく様子(想像図)=ESA提供

探査機「ロゼッタ」が彗星に近づく様子(想像図)=ESA提供

ロンドン(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)の彗星(すいせい)探査機「ロゼッタ」が20日、宇宙空間で冬眠状態から目を覚まし、約3年ぶりに再起動する。

このイベントを記念してESAはフェイスブックに専用ページを開設し、「目を覚ませ、ロゼッタ!」と呼びかける自作ビデオの投稿を募っていた。ユーザーの投票で選ばれた上位10本のビデオはロゼッタに向けて、そしてその先の宇宙に向けて発信される。

ロゼッタは世界で初めて彗星の周囲を回ってその地表に着陸機を送り込む。太陽系の誕生や進化の謎を探るとともに、地球の水の存在と彗星との関係を探りたい意向だ。

ロゼッタは、エジプトの象形文字解読につながった古代文字の刻まれた石「ロゼッタストーン」にちなんで命名された。10億ユーロ(現在のレートで約1400億円)をかけて2004年に打ち上げられ、これまでに太陽の周りを5周して、今年8月にやって来るチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)の探査に備えている。過去2年7カ月間は冬眠状態にあった。

機体にはバスケットボールコートほどの巨大な太陽光パネルを搭載しているが、それでもミッション完了に必要な電力を確保するためにはエネルギーを節約する必要があったという。

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