各国外務省、海外旅行の国民の法外要求にぶ然 犬世話も相談
(CNN) シンガポールのシャンムガム外相は15日までに、海外駐在の領事館に寄せられた同国国民による苦情内容の理不尽さに業を煮やし、個人的な責任とそうでない場合のけじめを明確に付けるよう反省を求めた。
交流サイト「フェイスブック」上でたまった思いを吐露したもので、「海外で違法な性的サービスを受け、不満足を感じて返金を求める場合、政府が関与すべきなのか?」などと問い掛けた。「答えは明確」と断じている。
また、女性の恋人が結婚に応じるよう外務省の手助けを求めた例も紹介。フライドチキンのチェーン店大手で出された商品の大きさで人種差別を疑い、調査や正義の執行を同省に要求した男性にも言及し、「出来ないと退けた」ことも明かした。
インドネシア在住のシンガポール人は、インターネットで注文したコンピューターの米国からの発送支援も要請していた。シンガポール人による海外旅行は昨年、約700万件。領事館などが対応した苦情などの件数は約3000件としている。
シンガポールより人口が多い英国などの国では苦情や相談件数はさらに膨らみ、英国の外務省は昨年、5万2000件以上を処理した。この中で同省は昨年5月、自国民による見当違いの注文事項のリストを公表。