土星の衛星に101の間欠泉、液体の水が存在か NASA
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は30日までに、土星の衛星「エンケラドス」の地表から噴き出す101の間欠泉を確認したと発表した。生命の存在に欠かせない液体の水の存在をうかがわせる発見だとしている。
エンケラドスの間欠泉は2005年に初めて観測された。南極にある「タイガーストライプ」と呼ばれる裂け目から、微小な氷粒や蒸気が噴き出しているという。
その後7年かけてNASAの探査機「カッシーニ」が収集したデータを解析した結果、凝縮された水蒸気が地下の海水から噴き出して間欠泉を形成していることが分かった。
これまで氷粒や水蒸気は、摩擦熱か地表下の水蒸気が根源と考えられていたが、NASAの専門家は「間欠泉は地表近くの現象ではなく、もっとずっと深いところに根源があることが分かった」と話している。