地雷探知に結核の検出、ネズミが人命救助に活躍 アフリカ

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アフリカオニネズミが人命救助活動の一翼を担っているという=アポポ提供

アフリカオニネズミが人命救助活動の一翼を担っているという=アポポ提供

(CNN) アフリカ全土で大きな被害を出し続けている地雷と結核。その2大問題の解決に巨大ネズミが活躍し、多くの人命を救っている。

「アフリカオニネズミ」は猫ほどの大きさがあるアフリカ原産のネズミの一種。タンザニアの非政府組織(NGO)「アポポ」はこのネズミたちを訓練して、地雷や結核の発見につなげている。スポンサーを募る「ネズミの里親」制度も創設した。

地雷探しでネズミ1匹が1時間にカバーできる面積は約18平方メートル。人間がこれだけの面積を調べようとすれば50時間はかかる。

結核の場合、ネズミなら8分で50サンプルのチェックが可能。これも人間にとっては1日がかりの作業だ。

アフリカには数百万発もの地雷が埋まっているとの推定もあり、犠牲者は後を絶たない。調査団体の推計によれば、アフリカ連合諸国で1999~2013年に1万8000人以上が地雷や不発弾のために死亡した。

地雷原周辺の住民は恐怖にさらされながらの生活を強いられる。「水をくんだり焚き木を集めたり土地を耕したりといった最も基本的な行動で命の危険にさらされる。地雷の不安がある限り、その地域の発展は見込めない」(アポポ創設者のバート・ウィートジェンスさん)。

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