3・11津波で漂流か オレゴン沿岸でボートを発見
(CNN) 米西海岸オレゴン州の公園レクリエーション局によると、同州沿岸の海上でこのほど、東日本大震災の津波にさらわれたボートとみられる残骸(ざんがい)が見つかった。船からは生きたブリも発見された。
ボートはグラスファイバー製で、残骸は長さ6~9メートル。オレゴンコースト水族館とオレゴン州立大学海洋科学センターの生物学者らが、付着している生物などを沖合で調べ、外来種による脅威は小さいと判断した。残骸は同州ニューポートまで曳航(えいこう)され、マリーナに係留された。
震災で流されたのが事実とすれば4年間余り、6400キロも離れた場所まで漂流を続けたことになる。日本近海に生息するブリも、それだけの年月を生き延びたということだ。
残骸は乾燥させてさらに詳しく調査したうえで、埋め立て地に廃棄される予定。ブリは同水族館へ送られるという。