赤ちゃんコアラ、母の手術中もしがみついて離れず
(CNN) オーストラリア・クイーンズランド州で車にひかれてけがをした母コアラが保護され、赤ちゃんコアラがしがみついたままの状態で肺の手術を受けた。2匹の写真はインターネットで公開され、世界中の人気者になっている。
地元紙クーリエメールによると、母コアラの「リジー」と生後半年の赤ちゃんコアラ「ファントム」は、同州ブリスベン近郊の道路で車にはねられ、州内にある野生生物病院に運ばれた。
ファントムは無事だったが、リジーは肺にけがを負っていたため手術を受けることになった。
しかしファントムは両手をリジーの首に回して固くしがみついたまま離れようとしなかった。そこで病院はそのままの状態で手術を続行。母コアラの背中にしがみつくファントムの写真をインターネットで公開した。
医師によると、リジーは快方に向かっているという。
同病院は野生生物保護の草分けだった故リン・アーウィン氏を追悼して2004年3月に開設された。診察するコアラは月に70匹、野生生物の保護に関する問い合わせは1日100件にも上るといい、自動車事故に遭ったり家畜やペットに襲われてけがをした野生生物を1日に30種あまり受け入れている。