パンダが無事出産 米スミソニアン国立動物園
カメラを通じ親子を観察
ワシントン(CNN) 米首都ワシントンのスミソニアン国立動物園で22日、ジャイアントパンダの「メイシャン(美香)」が無事に出産した。
飼育チームは同日午後4時半ごろ、メイシャンの破水に気付いて出産の準備を開始。約1時間後に赤ちゃんが誕生した。性別は後日判明する見通しだ。
チームはカメラを通じて親子を観察している。メイシャンは早速赤ちゃんに寄り添ったり、持ち上げたりする姿が見られたという。
赤ちゃんは鳴き声をあげるなど元気な様子。名前は発表されていない。専門家らが数日後に赤ちゃんを連れ出し、健康診断を実施する予定だ。
デニス・ケリー園長は「出産を皆で喜んでいる。素晴らしい飼育係や獣医、研究者、中国側の関係者の皆さんに感謝します」と述べた。
同園は19日、ツイッターで胎児の超音波画像を公開していた。この時点での赤ちゃんの体長は約4センチだった。メイシャンは2週間前から睡眠時間が増えて食欲が減退し、巣作りを始めるなど、妊娠とみられる兆候を示していたという。
メイシャンは今年4月に人工授精を受けた。使われたのは中国のパンダと、同園の雄パンダ「ティアンティアン(甜甜)」の精子。どちらが父親かはDNA鑑定で判明する見通しだ。
メイシャンが2005年に生んだ「タイシャン(泰山)」は中国、13年に生んだ「バオバオ(宝宝)」は同園で、それぞれ元気に育っている。バオバオは4歳になったら中国へ移される予定だ。