ビリー・ザ・キッドの希少写真、6億円で売却へ
(CNN) 5年前にたった2ドル(現在のレートで約240円)で買った西部開拓時代の古い写真3枚。そのうちの1枚が有名な無法者、ビリー・ザ・キッドのものだと分かり、500万ドル(同約6億円)の値で売りに出されている。
ビリー・ザ・キッドが写っている写真はこれを含めて2枚しか見つかっていない。もう1枚には2011年に230万ドルの値がついた。
写真の鑑定を行った米カリフォルニア州の古物収集品会社、ケイガンズによれば、問題の写真は1878年にニューメキシコ州リンカーン郡で撮影されたティンタイプ(ブリキ板や鉄板に感光剤を塗って撮影した写真)。ビリー・ザ・キッドがギャング仲間ら数人とクロッケーという球戯を楽しんでいる様子が捉えられている。
持ち主はカリフォルニア州の写真コレクター。8月にCNNの系列局KSEEに対し、買うかどうか最後の最後まで迷ったと語った。「この時、手元には2ドルくらいしか残っていなかった。気に入った写真は3枚あったが、このうち一番古いティンタイプを箱に戻そうとした」とコレクターの男性は述べた。
ところが「これを持っていけ」という心の中の声が聞こえ、彼はその通りにしたという。
ケイガンズはコレクターの男性からこの写真の販売を請け負っており「ビリー・ザ・キッドが、名を知られたギャング仲間やリンカーン郡の主だった市民とともに写っており、歴史的な重要性は非常に高い」としている。