全力で1分間の運動、軽めの45分と効果同じ?
(CNN) わずか1分間の激しい運動を継続すれば、軽めの運動を45分間したのと同じくらい、健康状態の改善が見込めるかもしれない――。カナダのマクマスター大学の研究チームが、そんな実験の結果を米科学誌プロスワンに発表した。
実験では座ってばかりいた若い男性9人に、1日合計1分間の激しい自転車こぎを週3回、12週間続けてもらった。全力で自転車をこぐ運動は20秒ずつに分割して行い、間に2分間、軽めの自転車こぎをはさんだ。1回の運動時間の合計はウォーミングアップの2分とクールダウンの3分を含めて10分だった。
別の10人は軽めの自転車こぎを45分間、週3回のペースで継続した。
12週目に両グループの運動効果を測定して何もしなかった6人と比較したところ、血糖値や持久力、筋力などについて、激しい運動をしたグループと適度な運動のグループとで同程度の改善が見られたという。
ただし適度な運動を続けたのと同様に疾病を減らす効果や寿命を延ばす効果が期待できるのかどうかについては、さらに研究が必要だと専門家は指摘する。また、肥満や高血圧など心臓発作のリスクが高い人は、激しい運動をする前に医師に相談した方がいいとアドバイスしている。