寿命400年の長寿ザメ、グリーンランド近海に生息

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
脊椎動物の中で最も寿命が長いとみられるニシオンデンザメ

脊椎動物の中で最も寿命が長いとみられるニシオンデンザメ

(CNN) グリーンランドの近海に生息するサメの寿命は少なくとも400年で、長寿のクジラよりさらに200年ほど長いという調査結果を、コペンハーゲン大学の研究チームが発表した。

研究チームのジュリアス・ニールセン氏は、北大西洋に生息するニシオンデンザメに着目した。このサメは北極圏にすむ魚類の中では最大種で、成体の体長は約4~5メートル、メスの方がオスよりも大きい。

生態についてはあまり知られていなかったが、年間1センチ足らずしか成長しないことから、相当の長寿と考えられていたという。

研究チームは放射性炭素年代測定法を使って、調査期間中に捕獲されたメス28頭の目の水晶体を調べた。その結果、捕獲された中で最大だった体長約5メートルの個体は392歳、2番目に大きかった約4.9メートルの個体は335歳と推定した。

さらに詳しい調査を通じ、ニシオンデンザメの寿命は少なくとも400年、性的成熟期に達するのは150歳ごろと推定している。

この推定年齢を証明することは不可能だが、ニールセン氏は汚染物質の堆積(たいせき)といった別の証拠からも、今回の推定は裏付けられると解説。「ニシオンデンザメは脊椎(せきつい)動物の中でも最長級の寿命を持つことが分かった」と話している。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「生き物いろいろ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]