行方不明のNASA探査機、2年ぶりに通信復旧
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、消息が分からなくなっていた太陽探査機「ステレオB」との通信がほぼ2年ぶりに復旧したと発表した。
ステレオBはもう1基の探査機「ステレオA」と連動して太陽の探査を行っていたが、2014年10月、タイマーのテスト中に通信が途絶えた。テストは太陽が探査機と地球の通信を遮る位置にあるときに行われた。
その後もNASAはステレオBを探し続け、巨大無線アンテナの「ディープ・スペース・ネットワーク」を使ってようやく発見。21日に再び通信を確立することに成功した。今後も観察を続けて探査機の状態を調査する。
一方、ステレオAはこの間も正常に作動し続けていた。
ステレオAとBは2006年10月に打ち上げられ、地球の軌道の前後に配置されて、太陽から地球へのエネルギーや物質の流れを観測している。
これまでの探査結果は、衛星などに障害を引き起こすコロナ質量放出と呼ばれる太陽現象の解明に役立てられてきた。