民家に泥棒? 「犯人」はペンギンだった ペルー
(CNN) 深夜の台所で鍋やフライパンが床に落ちる物音が響く。住人が目を覚まし、泥棒に入られたと思ってベッドから飛び出して駆けつけると、ペンギンが餌を探して歩き回っているところだった――。南米ペルー北部のチンボテでそんな「事件」が起きた。
「犯人」は1羽のフンボルトペンギン。どうやってこの家に迷い込んだのかは不明だが、犬に吠(ほ)えかかられて避難したという説もある。この町を管轄する警察署はCNNの取材に対し、「中庭にいた犬たちが吠えていて、何かに襲いかかろうとする様子だったという通報もあった」と話している。
一方、別の警察署には、迷いペンギンが通りをよちよち歩く姿を見かけたという情報が、動物好きの住人から寄せられていたという。「我々が救出したペンギンはこれが初めてではない。3羽目だ」と同警察は説明し、地元の漁師が網にかかったペンギンをペットとして飼おうとしていたのではないかと推測した。
民家に迷い込んだペンギンは地元当局が救出し、パトカーに乗せて仲間たちのいる動物園に送り届けた。