木星衛星エウロパ、「水蒸気の噴出」を観測 米NASA

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吹き出す水蒸気の想像図

吹き出す水蒸気の想像図

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は27日までに、木星の衛星エウロパの地表から水蒸気が噴き出すような現象をハッブル宇宙望遠鏡で観測したと発表した。

エウロパの大きさは月と同程度。太陽系の中でも特に生命が存在できる可能性が大きい天体と考えられている。

水蒸気と思われる物質は推定200キロの高さまで噴き上がり、再び地表に降り注いでいた。

NASAの専門家ジェフ・ヨダー氏は、「エウロパの海は太陽系の中でも生命を育み得る最も有望な場所の1つと考えられている」と指摘。「水蒸気の噴き出しがもし本当に存在するのなら、エウロパの地下の物質を調べる新たな手段になるかもしれない」と期待する。

エウロパの地底の海には地球の2倍もの水があるとされるが、その表面を覆う氷の層は、どれくらいの厚さがあるかさえも分からない。

水蒸気の噴き出しを利用すれば、氷の層を掘削しなくてもエウロパの水を採取できる可能性がある。

地表から水蒸気やちりが噴き出す現象は2005年に土星の衛星エンケラドスでも観測されていた。

NASAは2018年に打ち上げ予定のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で赤外線を調べ、エウロパの水蒸気の存在を確認したい意向。

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