チーターの数が激減、絶滅の恐れ 研究チームが警告

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最も足の速い動物として知られるチーターに絶滅の危機

最も足の速い動物として知られるチーターに絶滅の危機

(CNN) 地球上で最も速く走れる動物として知られるチーターの数が激減し、絶滅の恐れがあるとの研究結果が新たに発表された。

「ロンドン動物学会(ZSL)」と米非営利組織(NPO)「野生動物保護協会(WCS)」、ネコ科野生動物の国際保護団体「パンセラ」による研究チームが、米科学アカデミー紀要(PNAS)の最新号に論文を発表した。

それによると、世界に生息するチーターは現在約7100頭。生息地はかつてアフリカ全域から西南アジアに広がっていたが、このうち91%がすでに失われた。

アジアでは現在、イランに50頭足らずが残るのみ。アフリカ南部のジンバブエでは1999年に1200頭生息していたチーターが昨年には170頭前後まで激減した。

チーターは国際自然保護連合(IUCN)のリストで、絶滅の危険が増大していることを示す「VU」に分類されているが、さらに1段階進め、近い将来に絶滅する危険性が高い「EN」のカテゴリーに加えるべきだと、研究チームは主張している。

チームによると、チーターは活動範囲が約48キロ四方と非常に広く、保護区域を設定してもその中にとどまっていない。現在、保護区域内に生息しているのは2360頭程度にとどまると推定される。

パンセラでチーター保護事業を担当するキム・ヤングオバートン博士は、「保護地域を確保するだけでは不十分だということだ」と指摘。チーターの絶滅を阻止するためには、保護区域とそうでない区域が入り組んだ土地全体を見渡す必要があると話している。

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