スペースX、18年に月への観光旅行 民間人2人が参加
ワシントン(CNNMoney) 米宇宙企業スペースXが来年、月への民間宇宙旅行を実施する見通しとなった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が27日午後に計画を発表した。
マスク氏によると、旅行者となる2人はすでに相当額の内金を支払っている。今年中に身体検査を受けて、訓練を開始する予定だ。
同社は公式ブログで「かつてアポロ計画に参加した宇宙飛行士たちのように、かれらは人類の希望と夢を担い、人類共通の開発精神に駆られて宇宙へ旅立つ」と述べた。
アポロ計画と同じ米フロリダ州ケープカナベラルの発射施設を使う予定だという。
同社は今回だけにとどまらず、その後も継続的に宇宙旅行を実施したい構え。ほかにも強い関心を示している人々がいるという。最初の2人の名前は公表されていない。
2人が支払う旅行費も未公開だが、かなりの高額になると推定される。過去にロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)を訪れた旅行者らは、2000万ドル(現在のレートで約22億6000万円)規模の費用を支払った。
マスク氏は記者会見で「来年はISSへの人員輸送やそれ以上の進展が期待され、重要な年になるだろう」と語った。