「男性の自慰に罰金」の州法案、中絶規制への批判込め 米

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法案を提案したファーラー下院議員

法案を提案したファーラー下院議員

同パンフレットについては、内容が不正確で宗教的な理念の影響が大きく、中絶を思いとどまらせようとする意図があるとして批判の的になっていた。

ファーラー議員によると、テキサス州は先進国の中で妊婦の死亡率が最も高い。実際に、最近の調査によれば、妊娠関連の合併症で死亡する女性の割合は2010年から14年の間に倍増している。

同議員の法案に対して共和党議員は強く反発。トニー・ティンダーホルト議員は「人間の生物学に関する基本的な理解が欠如している」と批判した。同議員は、中絶手術を行う医師や手術を受ける女性を殺人罪に問う法案を提出している。

テキサス州では妊娠20週を過ぎた女性は、生命が危険にさらされない限り、中絶できない。

中絶手術を行うクリニックも極端に少なく、医師やクリニックに対する規制強化の州法が制定された2014年以降、中絶手術ができるクリニックは44施設から18施設へと急減した。

この州法は後に最高裁判所で無効とされたが、今も中絶手術ができるクリニックがあるのは州内の7市のみ。州西部は「中絶砂漠」状態となっている。

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