NASA、「夜の地球」の写真公開 都市化の広がり写し出す
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は13日、インド各地の都市の急成長ぶりがうかがえる画像を公開した。
夜間、上空から捉えた画像では、2012年には比較的暗かったインド北部の幅広い地域が、16年には都市化が進んで明るく輝いていることが認められる。
英シンクタンク「オックスフォード・エコノミクス」の「世界都市予測」によれば、2015〜19年の世界の成長率トップ20都市のうち、14はインドの都市だ。中でも北西部グジャラート州のスラトは30年までの年平均成長率が約10%になると見込まれており、オックスフォード・エクノミクスによれば「わが社の世界データベースの中で最も成長する都市」だという。
今回の画像はNASAのゴダード宇宙飛行センターの「夜の地球」プログラムの一環として公開された。このプログラムの目的は、地球全域における人間活動のパターンの合成図をこれまでで最も明確な形で提示することだ。
同センターのミゲル・ロマン氏によれば、夜を写した衛星写真からは「祝祭日の照明や季節的な人々の移動といった、繰り返し起きる人間の活動が引き起こす周期的な変化」も読み取ることができるほか、「都市化や人口流出、経済環境の変化、電化による漸進的な変化も見て取れる」という。