NY名物のクリスマスツリー、小さなフクロウがヒッチハイク
(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタン中心部のロックフェラーセンターに到着したクリスマスツリー用の大木の中に、小さなフクロウが隠れているのが見つかって保護された。
保護されたのは小型のアメリカキンメフクロウで、「ロックフェラー」と命名された。ロックフェラーが紛れ込んでいたクリスマスツリー用の大木は、ニューヨーク州オネオンタで伐採されて、14日にロックフェラーセンターに到着した。
この木をマンハッタンに輸送した会社の従業員の妻から、「赤ちゃんフクロウ」が助けを求めていると連絡があり、野生生物センターが保護したという。
もっともロックフェラーは赤ちゃんではなかった。コーネル大学鳥類学研究所によると、アメリカキンメフクロウはこの地域に生息するフクロウの中で最小の種で、大きさはソーダ缶ほどしかない。
17日に保護施設に到着したロックフェラーは、餌のネズミをほおばりながら休養を取っている。同センターはフェイスブックで「目が輝いていて、これほど大変な思いをしてきたわりには良さそうな状態に見える」と伝えている。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーは14日に到着し、クレーンで固定された/Cindy Ord/Getty Images
同センターは、ロックフェラーが再び飛べるようになるのを待って、森林の中に放す予定。アメリカキンメフクロウには渡りの習性があることから、新しい場所に適応する能力は高いという。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの方は、これからライトアップして装飾を付け、12月2日にデビューする。