屋内でマスクの常時着用、陽性率が半減の可能性 米研究

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(CNN) 米カリフォルニア州の公衆衛生当局の研究者たちは6日までに、新型コロナウイルスの予防策でマスク着用を屋内で常時実施していた場合、一切しない人々に比べ、陽性反応を示す確率が半分に減る可能性があるとする新たな研究結果を公表した。

防御力に優れた高機能マスクを使えば、より高い効果が出ることも判明。高機能のN95型マスクの屋内での利用では陽性率が約80%減り、サージカルマスクでは約60%低かったという。

研究結果は米疾病対策センター(CDC)の罹病(りびょう)率や死亡率に関する週ごとの報告書に掲載された。研究者たちは、ワクチン接種に加えて、公共施設の屋内でのマスクなどの継続的な着用は新型コロナ感染のリスクを軽減させるとの見方を補強することになったとした。

今回の研究は昨年の2月18日から同年12月1日にかけて実施。オミクロン変異株が現在のように猛威を振るう前の時期となっている。

研究の対象者は感染の検査を最近終えていた、無作為に選んだ同州の住民で、マスク利用の習慣などを尋ねた。利用していると答えた場合、着用時間の長さを、時には、大抵や常時と区別して選ぶことを求めた。

今回調査に回答したのは1800人以上で、このうち陽性反応を示したのは652人で、陰性反応は1176人だった。

ただ、研究者たちは調査結果にはいくつかの重要な材料が欠けていることにも言及。集まったデータは回答者の自己申告によるもので、マスク着用の習慣のあり方は時間の経過に従って記憶に頼ったことも指摘。

また、他人との間に一定の物理的な距離を確保するなどほかの新型コロナ対策を回答者が十分に守っているかの問題も考慮に入れていなかったと説明した。異なる時間帯に異なるマスクを使っていた可能性にも配慮しなかったともつけ加えた。

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