米ハリケーン被害
浸水の老人ホームで30人以上の遺体 水位低下で発見
2005.09.08
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11:44
JST
- CNN/AP/REUTERS
ニューオーリンズ――大型ハリケーン「カトリーナ」による洪水の排水が始まり、水位が徐々に低下する中、被災各地で無惨な犠牲者の姿があらわになり始めている。ニューオーリンズ南東部セントバーナード教区では7日、老人ホームで入居者とみられる30人以上の遺体が発見された。
海に面したセントバーナード教区のスティーブンス保安官によると、同区チャルメットで被害にあったセントリタ老人ホームで30人以上の遺体が発見される一方、40〜50人が救出された。
複数の地元報道によると、セントリタ老人ホームは谷間にあり、屋根まで水につかっていた。7日付のニューヨーク・タイムズ紙は、浸水を防ごうと窓にはテーブルがクギで打ち付けられ、ドアにはソファや電動車椅子が押し当てられていたと伝えた。
入居者の多くは、寝たきりや車椅子を必要とする高齢者だったという。避難できなかった理由、あるいはこれまで救出が遅れたに理由については明らかになっていない。
同じ老人ホームのことかは不明だが、ニューオーリンズ市ジェファーソン教区のブルサード区長は4日、NBCテレビ出演中、同僚の母親がセントバーナードの老人ホームで救助を待ちながら水死したと号泣していた。
ブルサード区長は生出演中、「私が今いるこの緊急対策ビルの、その責任者の母親が、セントバーナードの老人ホームに閉じこめられていて、毎日息子に電話をかけてきて『誰か来てくれるの』と毎日訪ねていた。彼は『うん、ママ、誰かが行くよ。誰かが助けに行くよ。火曜日には行くよ。水曜日には行くよ。木曜日には行くよ。金曜日には行くよ』と毎日励ましていたのに、その母親は金曜の晩に水死してしまった。金曜の晩だ。誰も助けになど来てくれない。誰も来てくれない」と顔を真っ赤にして号泣し、老人ホームでこの女性が2日夜に亡くなったと訴えていた。
女性の名前や、死亡した状況については語っていなかった。