米スターバックス、売れ残り食品を100%寄付へ
ニューヨーク(CNNMoney) 米スターバックスは22日、来年の今ごろまでに、全米7000あまりのチェーン店で売れ残った食品を100%フードバンクに寄付すると発表した。
食品の寄付は全米でフードバンクを展開するフィーディング・アメリカとの提携で実現した。このアイデアは経営陣ではなく、チェーン店で働く従業員の着想だったという。
余った食品の寄付はKFCやタコベルなどのファストフード大手各社も実施している。スターバックスも2010年から、売れ残ったペーストリーなどの食品を寄付してきた。
しかし米農務省の推計によれば、米国で流通する食品の30~40%は廃棄されているのが実態だ。
一方で、2014年のどこかの時点で次の食事を食べられるかどうか分からない状況に陥ったことがある人は、米国民の7人中1人に当たる4810万人に上る。
スターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)はCNNの取材に対し、「私は常に現代の社会問題について自らの啓発に努めてきた。そのひとつが、米国で次の食事を確保できない人があまりに多いという現実だった」と語っている。
過去にも食品を寄付しようとしたことはあったが、一貫性のあるプロセスが確立できていなかったという。このため同社は新鮮な食品を傷まないうちに安全に供給できる方法についての調査にも投資してきた。今年末までにサンドイッチやパニーニ、サラダなど500万食の提供を予定している。