中国自動車大手、車名で苦慮 「トランプ」大統領と似る
香港(CNNMoney) 中国の自動車メーカー大手「広州汽車集団(GAC)」は23日までに、2019年末に予定する米国市場への進出に伴い主力ブランド「トランプチ」の名称変更の是非を検討していることを明らかにした。
トランプ米大統領の名前と似ており、米国内での売り込みに悪影響を与えることを懸念している。
このブランド名は、トランプ氏が大統領に当選する前から用いられてきた。GACの創業は2008年。
同社の社長は先週開催された上海での自動車ショーで大統領の名前を想起させるブランド名について「全くの偶然の一致」とロイター通信に説明。「(トランプ氏が)大統領になるとは少しも考えなかった」と述べた。
その上で「大統領の名前に似ているブランド名は良いことなのだろうか?」とし、「米国内のトランプ氏批判の声は強い」とも漏らした。
トランプチの名称は、中国語「Chuanqi」の発音に似せるために思い付いたという。
同ブランドの車は今年1月、米デトロイトでの自動車ショーでも主要スペースを使って披露されたが、その評価には芳しくないものもあった。ソーシャルメディア上には名前が似通っていることをあざける書き込みもあった。
広州汽車集団は米国市場への進出で、このブランド名の問題の他、米国内で売られる車は同国内で製造しなければならないとのトランプ氏の要求にも対応を迫られることになる。