誰も触れていないのに――ひとりでに回る像の謎 英博物館

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博物館でひとりでに回る像

(CNN) ガラス棚の中に展示された像が毎日少しずつ、ひとりでに回転する――。英国のマンチェスター博物館での不思議な現象が話題を呼んでいる。

像はエジプトで紀元前1800年ごろの小さな墳墓から発掘され、1933年に個人収集家が同博物館に寄贈した。背中の部分には死者への祈りとして、ビールとパン、動物のいけにえを求める言葉が刻まれている。

その後ずっと同じ場所に展示されていたが、博物館のスタッフが最近、1~2メートル離れた場所へ棚を移動した。

今年2月、像の向きがわずかに変わっていることに気付いたのは、キュレーターのキャンベル・プライス氏だった。翌日もその翌日も、この像だけが少しずつ回っていることが分かった。

博物館職員らは4月にカメラを設置し、1分ごとの様子を1週間にわたって撮影。すると、像は昼間、来館者が行き交う時間帯だけ動くことが判明した。

プライス氏は、来館者の足から伝わる振動が回転の原因と結論付けた。ただ、像が特定の方向にふらついたりせず完璧な円を描いていることや、館内の他の像などが一切動いていないことなど、説明できない点はいくつか残る。

同氏のブログ読者や関係者からは「その像は呪われている」「祈りをささげてみては」との声も寄せられるが、プライス氏は「迷信を信じるたちではない」と冷静な対応を貫いている。

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