並んで眠る米船と独Uボート、70年の時を経て深海調査

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海底に並んで眠る第2次大戦の米独船

(CNN) 民間の海洋調査団体が運航する探査船「ノーティラス」は17日までに、第2次世界大戦中の72年前に米南部のメキシコ湾に沈んだ米国船とドイツのUボート潜水艦を調べる潜水調査を実施した。

米国の蒸気船「SSロバート・E・リー」は1942年7月30日、カリブ海のトリニダード島から米ニューオーリンズに向かう途中、ドイツのUボート潜水艦「U166」に撃沈された。

続いてU166が護衛船の水中魚雷で撃沈され、2隻はわずか3.2キロしか離れていない海底に沈んでいる。

潜水調査はノーティラスが7月6~14日に実施した。同船は2008年に海洋探査の目的で発足した調査団が運航し、研究者や技術者が乗船。遠隔操作式の探査機「ヘラクレス」と「アルゴス」を使ってデータの収集や海底の試料採取を行っている。

調査では一帯の海域の高精細地図や沈没船の立体画像を作成し、両船が沈没した経緯などについて、これまでに判明していた事実関係を補うことができたとしている。

ノーティラスのウェブサイトなどによると、ロバート・E・リーはU166の魚雷を受けて約15分後に沈没し、兵士1人と乗員9人、乗客15人が死亡した。

魚雷を見たロバート・E・リーの護衛船「PC566」はU166に向けて水中魚雷数発を発射、U166は乗員52人と共に海に沈んだ。

ノーティラスは今後、2010年にメキシコ湾で起きた原油流出事故の影響を調査する。10月までに調査を終えて帰港する予定。調査の様子はウェブサイトで中継している。

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