「双子なのに父親は別」、ベトナム初の事例か DNAで判明
(CNN) ベトナムで生まれた双子が似ていないからとDNAを調べた結果、父親が別々の男性だったことが判明した。父親の違う双子が生まれる確率は非常に低く、専門家によればベトナムでは初の事例とみられるという。
ベトナム遺伝学会のルオン会長によると、両親は親族から「双子なのに容姿が似ていない」と指摘され、首都ハノイの遺伝子解析技術センターを訪れた。
病院での取り違えが疑われたが、検査の結果そうではないことが分かった。2人は同じ母親を持ち、父親だけが違っていたのだ。
家族はこの事実に驚き、最善の対応を考えているという。
ルオン会長は両親との間で秘密を守る約束を交わしたことを理由に、詳細への言及を避けた。
国営ベトナム通信(VNA)によると、一家は北部ホアビン省出身で、双子は2歳になる。1人は髪が多くてウェーブがかかっているのに対し、もう1人の髪は薄くてまっすぐだという。
父親の違う双子が生まれる確率は非常に低く、同会長によればベトナムで報告されたのは初めてとみられる。
米国では昨年、ニュージャージー州の男性が双子の養育費を請求された訴訟で、DNA鑑定の結果、この男性が双子のうち一方だけの父親だったと判明。裁判所は男性に、1人分の養育費のみ支払うよう命じた。
専門家によると、女性の卵子の寿命は12~48時間、男性の精子の寿命は7~10日間。本来は1カ月に1個だけの排卵が2個以上あった時、その前後1週間ほどの間に複数の男性と性交渉を持つと、父親の違う双子が生まれることがある。