トランプ氏のKFCの食べ方に反発、フォークやナイフ使い
(CNN) 米大統領選の共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏が専用機内で「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」をナイフとフォークを使って食べる画像をツイッター上で自ら公表し、冗談の種になったり、反発や失笑を買う羽目となった。
庶民の定番の食べ物を手を使わず食べている姿を突っ込まれたもの。ツイッターでは「専用機内でナイフとフォークで食べている。まさに庶民の味方」などの皮肉が書き込まれた。
選挙戦の候補者が有権者にアピールするため自らの食事風景を公表するのは常套(じょうとう)手段となっている。
ただ、この戦術が逆効果を生むこともある。トランプ氏は以前にも、ニューヨークにある拠点の「トランプ・タワー」でメキシコ料理のタコスサラダを食べる画像をツイッターで流し、「私はヒスパニックを愛している」との言葉も添えて冷笑されたことがある。
今年の大統領選から撤退したブッシュ元フロリダ州知事はトランプ氏のこの書き込みを「無神経」と批判。「スイカを食べながら、アフリカ系(黒人)を愛している」と言うようなものとこき下ろしていた。米国ではスイカは南部のものとの受け止め方があり、黒人を連想させる果物ともされている。
トランプ氏はまた、米大統領選への出馬が取り沙汰されていた2011年、ニューヨークのピザ店でアラスカ州のサラ・ペイリン元知事と会食した際、ナイフとフォークを使ってピザを食べ、話題を呼んだこともある。同氏はその後、ビデオ映像を使って釈明し、「食べやすいし、ピザの表面をさらうことも出来る」と指摘。「クラストは好きじゃない」とも述べていた。