米マイクロソフト、1万8000人削減 過去最大
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトは17日、今後1年間で1万8000人を削減すると発表した。全世界の従業員12万5000人の14%にあたる数字で、同社としては過去最大規模のリストラとなる。
このうち1万2500人は、今年に入って買収したフィンランドの通信機器大手ノキアの携帯端末部門の従業員になるとみられる。サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は社員宛ての文書で、専門職や工場労働者など、両社の間で重複する人員が多いと述べた。
世界のどの地域の社員を解雇するかは明らかにされていないが、すでに本社のある米ワシントン州で1351人を解雇したという。ノキアの従業員はほとんどがフィンランドにいる。
今後半年間にまず1万3000人を削減する予定。関連費用は16億ドルを見込んでいる。
ナデラCEOは先週、業務向けクラウドサービス「オフィス365」や携帯電話OS(基本ソフト)のウィンドウズフォンなど、クラウドや携帯端末向けのソフトウエアに注力するとの新戦略を社員向けの文書で明らかにした。
今後の成長が見込まれる同分野では、グーグルやアップル、アマゾンといったライバルに同社は遅れをとっている。ナデラCEOは同社の「企業文化を変える」必要性を訴えている。
マイクロソフトはリーマンショック後の09年に初めて大規模な人員削減を行ったが、そのときは5000人あまりだった。