「寄付か氷水か」の慈善運動、セレブも政治家もずぶ濡れ

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寄付か氷水か、アイス・バケツ・チャレンジ

(CNN) 「寄付するか、氷水をかぶるか」――。そんな選択を迫る慈善キャンペーンが米プロスポーツ選手からハリウッド、ホワイトハウスにまで広がっている。ソーシャルメディアには有名人がバケツに入った氷水を頭からかぶる動画が続々と投稿された。

「アイス・バケツ・チャレンジ」は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)について広く知ってもらい、闘病を支援する目的で始まった。指名された人は頭から氷水をかぶり、友人にメッセージを送って同じことをするか、ALS協会に寄付をするよう促すのがルール。

このアイデアを思いついたのはALSで闘病中の元野球選手ピート・フレーツさん。地元メディアに取り上げられてネットで広まり、同じ大学出身の米プロフットボールリーグ(NFL)アトランタ・ファルコンズのクオーターバック、マット・ライアンさんが氷水かぶりを披露した。同選手の指名に応じ、同僚や他チームの選手、北米アイスホッケーリーグ(NHL)の選手も次々に加わった。

有名人ではカリスマ主婦のマーサ・スチュワートさんや歌手ジャスティン・ティンバーレイクさんなどが参加。元CNN司会者のラリー・キングさんは、代理でプロデューサーに氷水をかぶらせた。

政界ではケネディ一族の20人以上が並んで一斉にバケツの水をかぶる動画を公開した。故ロバート・ケネディ元上院議員の妻エセルさん(86)はオバマ大統領を指名。大統領は水をかぶる姿は披露しなかったものの、エセルさんからの指名に敬意を表して寄付すると表明した。

もちろん氷水をかぶった人たちも、大多数がALS協会に寄付した。同協会によると、2週間で集まった金額は400万ドル(約4億円)に上り、前年同期の110万ドルを大幅に上回っている。

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