グーグルのエイプリルフール企画、ユーザーの怒り買い停止に
CNNMoney(ロンドン) 米検索大手グーグルがエイプリルフールの4月1日に合わせて導入した新機能が物議を醸している。多くのユーザーが激怒する事態となり、グーグルは同日、この機能を早々に停止することを余儀なくされた。
グーグルは先月31日、同社の電子メールサービス「Gメール」に「マイクドロップ」という新機能を導入したと発表。通常の送信ボタンの横にマイクドロップのボタンを設けた。
怒ったミニオン(映画「怪盗グルーの月泥棒」に登場するキャラクター)がマイクを落とす画像を添付することで、メールでのやり取りが延々と続いた場合に終止符を打てるようにするのが狙いだった。
グーグルはブログでこの冗談を説明。「誰であれこのメッセージを受け取れば、そこでやり取りが終わる。先方が返信しようとしても、これを目にすることはない」としている。
グーグルは従来からエイプリルフールに合わせて数日間限定の機能を打ち出しており、同社の地図サービス「グーグルマップ」でゲームの「パックマン」を遊べるようにした趣向はユーザーにも好評だった。
だが今年は、仕事のメールでうっかり「マイクドロップ」ボタンを押してしまう人が続出。今回のギャグは逆効果に終わった。
グーグルの製品フォーラムには、顧客へのメールにミニオンのアイコンを添付してしまった人や、契約書を送る仕事のメールで誤って新ボタンを押してしまった人などから抗議の声が寄せられている。
グーグル社はわずか数時間でこの機能を停止。声明で「バグにより、マイクドロップの機能が思わぬ形で笑いではなく頭痛を引き起こしてしまった」とした。