猛威振るうランサムウェア、学校や病院に「身代金」要求相次ぐ

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デジタルファイルを人質に取るウイルス「ランサムウェア」の脅威が拡大している

デジタルファイルを人質に取るウイルス「ランサムウェア」の脅威が拡大している

サウスカロライナ州コンウェイ(CNNMoney) コンピューターのファイルを人質に取って被害者を脅迫するウイルス「ランサムウェア」の横行で、学校や病院などが多額の身代金支払いを余儀なくされる事件が相次いでいる。

米サウスカロライナ州ホリー郡の学校区ではサーバーに異常が発生してコンピューターが次々にフリーズし、画面に不審なメッセージが表示された。

同学校区の技術責任者、チャールズ・ハックス氏は早朝の電話で連絡を受け、急いでシステムを停止させてウイルスの感染拡大を阻止しようとしたが、わずか数分で学校区のコンピューターの60%あまりが使えなくなった。画面に表示されていたのは身代金要求だった。

ランサムウェアに感染すると、文書や写真などのデジタルファイルは鍵がかかったような状態になって開けなくなり、取り戻したければ身代金を払えと要求される。

米連邦捜査局(FBI)が昨年1年間で受け付けた被害届は2453件、被害総額は2400万ドル(約26億円)を超えた。

FBIもランサムウェアを阻止できずにいることから、被害者は決断を迫られるとハックス氏は言う。「バックアップからサーバーを復旧する間、何週間もユーザーを(私たちの場合は教員や生徒を)待たせるのか。それとも身代金を払ってデータを取り戻すのか」、選ばなくてはならないという。

犯人側は、追跡されにくい仮想通貨のビットコインで身代金を要求してくる。

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