ボストン爆弾テロ犯、FBIが過去に聴取 過激派との接触なし
(CNN) 米ボストン・マラソンで発生した連続爆弾テロ事件で、米連邦捜査局(FBI)当局者は20日までに、同市郊外ウォータータウンでの警官との銃撃戦で死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者(26)を2年前に聴取し、テロ組織とは無関係の事実を把握していたことを明らかにした。
2011年の聴取は、同容疑者と過激派とのつながりを疑う外国政府の要請で実施された。この外国の国名には触れなかったが、聴取と共に同容疑者の渡航歴やインターネットへの投稿の有無などを調べたという。
結果的にテロ組織との関係を疑わせるような事実はなく、その旨を外国政府に説明。外国政府はその後、再度の聴取実施などの要請をしなかった。
一方、事件捜査の最新の進展に詳しい米政府当局者は19日、タメルラン容疑者と弟のジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)は国際テロ組織アルカイダやアルカイダ系組織と直接的なつながりはなく、米国に対する新たな大規模なテロ謀議とも無関係であることが判明したと述べた。
ただ、最終的な見方ではないとし、米情報機関や治安機関による合同捜査を進めているとも述べた。ロシアや中央アジアの武装組織との関係の有無などを中心に調べているという。