米北部などで寒波、19人死亡 停電続く
(CNN) 米国北部からカナダ南部にかけての23万世帯余りで、嵐の影響による停電が26日も続いた。各地の緊急対策当局によると、嵐と停電に関連する死者は同日までに少なくとも19人に上った。
米ミシガン州と北東部6州、カナダのオンタリオ、ケベック、ニューブランズウィッグ各州では、氷点下の寒さの中、停電が4日以上にわたっている。
死者のうち14人は米国で報告され、その大半は一酸化炭素中毒が原因。カナダでもケベックで3人、トロントで2人が一酸化炭素中毒で死亡した。
嵐の勢力が記録的な規模だったことに加え、新たに倒れる樹木や降雪の影響で復旧作業が難航し、一部地域では今週末まで停電が続く見通し。気象当局によれば、気温が零度を上回るのは28日以降になるという。雪が解け始めた後に木の枝が折れ、送電線を直撃してさらに停電を引き起こす恐れもある。
停電のためクリスマスを避難所で過ごした住民らの間では、温かい交流も生まれた。ひとり暮らしの男性は「停電がなければ寂しいクリスマスになるところだった」と話す。ある家族は自宅の停電が24日夜に復旧していったん帰宅したものの、数日間助け合った仲間とともにクリスマスを迎えたいという気持ちから、避難所に引き返したという。