コンゴ反政府勢力、主要都市ゴマを制圧 ルワンダとの国境地帯も
(CNN) アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)で、政府軍と交戦していた反政府武装勢力「M23」が20日、東部の主要都市ゴマと、隣国ルワンダとの国境地帯の一部を制圧した。地元の記者が明らかにした。
記者によると、M23はゴマの政府系ラジオ局を占拠し、政府庁舎や警察署などに立ち入っている。M23は15日から政府軍と激しい戦闘を続けていた。
国連の報道官は、ゴマには1500人の国連平和維持部隊が駐留し、空港を制圧しているが、状況は「危機的な段階」にあると説明。「報道によれば、M23は民間人を負傷させ、子どもや女性を拉致し、器物を破壊し、ジャーナリストや抵抗しようとする人を脅している」とした。
M23の広報は同日午後、ラジオ放送で「コンゴ革命軍」を名乗り、自分たちは人民を守るために来たと主張。軍や警察に対し、21日午前に同勢力の指導者と会って武器と制服を引き渡し、抵抗勢力に加わるよう要求した。加わらない者とは戦うことになると通告している。
現地の記者によれば、M23はゴマの警察本部で新メンバーの募集を開始したという。
国連などによると、ゴマにいた政府高官は近隣の南キブ州ブカブに脱出した。ゴマの自治体や、同地に駐留する国連平和維持軍とは連絡が取れていない。