15歳少女にむち打ち100回の判決 姦淫罪で モルディブ
香港(CNN) インド洋の島国モルディブで15歳の少女が姦淫の罪に問われ、むち打ち100回と8カ月の外出禁止を言い渡された。少年裁判所の事務官が27日に明らかにした。
事務官によると、少女は姦淫罪で起訴されて公判で起訴内容を認め、26日に判決が言い渡された。裁判所は少女に対し、むち打ちは18歳になるまで延期することもできると説明したという。
国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルによれば、少女は義父から性的虐待を受けていたという。義父も罪に問われているとの報道もあるが、裁判所職員は、少女の姦淫罪は義父とは無関係だと話している。
モルディブの大統領報道官はCNNに対し、少女は被害者であり、罪に問われるべきではないと考えるが、政府が司法に介入することはできないと指摘。省庁間で法改正に向けた話し合いを進めていることを明らかにした。
報道官はさらに、むち打ちは形式的なものだと述べ、「むち打ちのそぶりをするだけで、痛みは伴わない」と説明。それでも心理的な影響は否定できないとした。
少女が姦淫罪に問われた経緯は分かっていない。この事件はアムネスティが先月、当局に対して起訴の取り下げを求める声明を発表したことから脚光を浴びた。