マララさん襲撃は「タリバーン批判が原因」 幹部が手紙
イスラマバード(CNN) パキスタンで女性が教育を受ける権利を主張してイスラム武装勢力タリバーンの銃撃を受けたマララ・ユスフザイさん(16)に宛てて、タリバーン幹部とみられる男が手紙を送っていたことが分かった。パキスタンの情報当局者がCNNに明らかにした。
当局者によると、手紙を書いたとみられるのはアドナン・ラシード元受刑者。日付はマララさんが米ニューヨークの国連本部で演説した数日後の15日となっている。
元受刑者はパキスタンのムシャラフ前大統領の暗殺未遂事件で2003年に有罪判決を受けた。2012年にタリバーンが元受刑者が服役する刑務所を襲撃した際に、脱獄したとみられている。
パキスタンの情報当局者によれば手紙の内容はこうだ。
「タリバーンは、あなたが意図的にタリバーン批判を書き、スワート渓谷にイスラム制度を構築しようとするタリバーンの努力をけなす中傷キャンペーンを行っていたと考えている。それにあなたの書いたものは挑発的だった」
「あなたは演説でこう言った。ペンは剣より強しと。タリバンは、本や学校のせいであなたを攻撃したのではない。あなたの剣のせいだ」