酸性液浴びせる事件続出、外国人女性ら被害 タンザニア
タンザニア・ザンジバル(CNN) アフリカ東部タンザニアのザンジバル島で13日、カトリック教の聖職者が襲われ、酸性液体を浴びて入院する事件があった。同島でこの種の攻撃が起きたのは過去2カ月間で3件目。
地元警察が調べているが、逮捕者は出ていない。同聖職者はCNNの取材に応じ、ザンジバル市内のインターネットカフェを出た際、襲われたと述べた。タンザニア本土のダルエスサラーム市の病院で手当てを受けている。
同島では今年8月、18歳の英国人女性2人が路上で顔、手や胸に酸性液体を浴びる事件も発生。犯人はオートバイに乗った男2人だった。
ボランティアの教師として働いていた女性2人は、同島の観光名所として知られる世界遺産のストーンダウン地区で襲われていた。
タンザニアの地元メディアによると、ダルエスサラームでは今年7月、アラブ系の実業家が酸性液体の攻撃を受ける事件もあった。この実業家は同市の米国大使館近くにショッピングモールを建設していた。
ザンジバル島では最近、イスラム過激派の台頭が指摘されていた。英女性の被害などを受け、タンザニア政府は酸性液体や関連製品の購入規制を検討する方針を示した。
米中央情報局(CIA)の世界便覧によると、ザンジバル島は広範な自治権が認められ、住民の99%はイスラム教徒。一方、タンザニア本土ではキリスト教、イスラム教や伝統宗教の各宗徒の比率がほぼ均等している。