クリミア半島で親ロシア勢力の実力行使相次ぐ、基地襲撃など
ウクライナ・セバストポリ(CNN) 旧政権崩壊後の国内対立が先鋭化するウクライナ南部クリミア半島のセバストポリ近くで7日、親ロシアとみられる武装勢力が同国軍基地を襲い、ゲートをこじ開けるなどの強硬措置に出た。
ロシア系住民が多数派でロシア軍の制圧下にあるともされるクリミア自治共和国では大規模な衝突発生などはこれまでなかったが、7日になり共和国内の反対勢力を力ずくで封殺する動きが前面に出てきた。
CNNの取材に応じた同基地の副司令官によると、ウクライナ軍部隊は投降を拒否、バリケードを築き管制室内に閉じ籠もったという。基地はウクライナ南部空域の管制業務などの任務を担っている。
副司令官によると、襲った武装集団はロシア人で記章を外した制服を着込んでいたという。武装勢力はその後、基地の外へ退却した。
ウクライナ当局はまた、ロシア黒海艦隊がウクライナ海軍基地があるクリミア半島西部海岸の水路で2隻目の旧式艦船を沈没させたと述べた。この影響で複数のウクライナ海軍艦船が身動き出来ない事態となった。