台風1号、台湾に上陸 暴風雨で1人死亡
(CNN) 非常に強い台風1号(ニパルタック)は8日午前5時50分ごろ、台湾の台東から約15キロ南部に上陸した。米軍の合同台風警報センターによると、風速は約66メートル。沿岸部は暴風雨に見舞われ、台湾当局によると、これまでに1人が死亡、1人が負傷している。
所によっては過去12時間で300ミリを超す大雨が観測された。台湾の中部や南部では今後12時間にわたって暴風雨が続く見通しで、1万5000人あまりが避難した。
当局者によると、鉄道は2路線が運休し、空の便は8日午前にかけて軒並み欠航となった。CNN系列局SETTVによれば、台湾東部などでは1300世帯以上が停電に見舞われ、樹木がなぎ倒されたり窓ガラスが割れるなどの被害も出ている。
台風は今後12時間かけて台湾を横断し、台湾海峡を経て9日には中国を直撃する見通し。
中国ではニパルタックの到来に備え、江西省から上海にかけての地域で既に1200万人が避難したほか、建物の補強などの作業が進められている。
ニパルタックほどの強い台風が台湾を直撃するのはほぼ6年ぶり。太平洋北西部ではこれまで、2015年12月以来200日という記録的な長さで台風のない状況が続いていた。
Wind and rain really ripping through Taitung now super #typhoon #Nepartak #Taiwan pic.twitter.com/8Cl87MjxqW
— James Reynolds (@EarthUncutTV) 2016年7月7日