沖縄の北部訓練場、4千ヘクタール返還 本土復帰後で最大
(CNN) 米軍は22日、沖縄にある米軍北部訓練場(約7500ヘクタール)のうち約4000ヘクタールの土地を日本に返還した。1972年の沖縄の本土復帰以降、最大規模の返還とされる。
米国は、日米安保条約により、軍事施設を維持する権利が認められている。今回の土地返還と引き換えに、日本政府は沖縄に米軍のために複数のヘリパッドを建設した。
だが数十年にわたって米軍基地の全面撤退を求めてきた活動家らの怒りは収まらない。
沖縄平和運動センターの岸本喬氏はCNNに「(日本)政府に裏切られた気持ちだ」と語った。
岸本氏は、米軍は垂直離着陸機オスプレイの新しい滑走路が建設されたために不要になったものを返したに過ぎないと主張。沖縄には日本にある米軍専用施設の74%が集まっているが、今回の土地返還はそれを71%に減らしたに過ぎないという。
北部訓練場に建物や道路はほとんどなく、複数の絶滅危惧種が生息している。北部訓練場の一部返還は、嘉手納基地および普天間基地の将来的な返還計画の一環とされる。
米軍によれば、今回の返還により、沖縄県内にある米軍専用施設は17%減少する。