エルモの声優が「少年」との交際巡り降板 疑惑は晴れる
(CNN) 米公共放送サービス(PBS)の子ども向け番組「セサミストリート」で人気キャラクター「エルモ」の声を担当してきた声優のケビン・クラッシュ氏(52)が、過去に少年と性的関係を持ったとの疑惑を巡り降板した。相手の男性が発言を撤回して疑いは晴れたものの、復帰の時期は明らかになっていない。
発端となったのは、クラッシュ氏と交際していた男性(23)の発言。今年6月、番組を制作するセサミ・ワークショップに、同氏との関係は16歳の時に始まったと話していた。ワークショップ側は今月12日、徹底調査の結果、同氏が未成年者と性的関係を持った事実はないとの結論に達したと発表した。
クラッシュ氏はこの日の声明で「私は同性愛者だ。それを恥じたり隠そうとしたりしたことはないが、プライベートなことだと考えている。この男性とは成人同士の同意によって関係を持った」と述べた。一方で疑惑に対処するためとして、同氏の降板が発表された。
13日には男性が弁護士を通し、「クラッシュ氏との関係は成人同士の同意に基づいていた」と言明。同氏の疑惑は晴れた形となった。クラッシュ氏とワークショップは同日、問題の解決を歓迎するとのコメントをそれぞれ発表した。ただ、番組側は同日の時点でCNNに、復帰時期についてはノーコメントだと述べた。
クラッシュ氏はエルモを担当する声優として1984年から出演し、米テレビ界で最高の栄誉とされるエミー賞も受賞している。