サッカー680試合に八百長疑惑 背後にアジアの組織か

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(CNN) 欧州警察機構(ユーロポール)は4日、サッカーの八百長疑惑で、ワールドカップ(W杯)予選や欧州チャンピオンズリーグ(CL)を含む欧州の380試合、世界で計680試合が捜査対象となっていることを明らかにした。

ユーロポールのウェインライト長官は記者会見で、過去1年半にわたる八百長捜査の結果を発表し、「アジアに拠点を置く犯罪組織による仕業」との見方を示した。

欧州で八百長の疑いがあるとされた380試合には、15カ国の関係者425人が関与したとみられる。この中には欧州CLの2試合も含まれ、うち1試合は過去3~4年以内に英国で開催されたという。

犯罪組織は八百長試合で推定800万ユーロ(約10億円)の利益を上げたとみられる。賄賂の最高額はオーストリアで支払われた14万ユーロ(約1700万円)とみられる。

欧州のほかに、南米やアフリカで開催された300試合で八百長の疑いが指摘された。国際試合の対戦国はアフリカ、アジア、中南米が大半を占めた。アフリカで2試合、南米で1試合のW杯予選も含まれている。

専門家らは、サッカーがかつてない危機に直面していると指摘。八百長を防ぐためには各国政府が協力して違法賭博を取り締まる必要があるとしている。

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