ナイジェリアで同性愛の女子サッカー選手排除か、FIFA
(CNN) アフリカ西部ナイジェリアのサッカー連盟が同性愛者の女子選手の追放を決めたとの疑いが生まれ、国際サッカー連盟(FIFA)は9日までに同国連盟に書簡を送付、詳しい事情の説明を求めた。
FIFA憲章は性別や出身国などに関係する差別や人種偏見行為を禁じており、同国連盟の対応が事実なら、個人もしくは組織を追放するなどの厳罰につながる可能性がある。
FIFAの広報担当者はCNNの取材に8日、書簡送付はFIFAの規律委員会の正規の手続きが適用されるかどうかを見極める事前措置としている。
ナイジェリアでは最近、同国の女性サッカーリーグの責任者が同性愛者は追放されるべきと語ったとの一部報道があった。この責任者は各クラブ会長に選手管理を求める方針を示し、同性愛者は同国代表チームから除外されるとも述べていた。
この発言は多数の同性愛の権利擁護組織などから反発を受け、ブラッターFIFA会長に対処を求めていた。同性愛者によるスポーツ大会などを推進する団体は、ドイツで2011年に開催された女性サッカーのワールドカップ(W杯)に参加したナイジェリア代表のコーチは同性愛者とみられる選手を排除したと明かしたことにも言及した。
ナイジェリアには同性愛を違法とする法律がある。