ドイツに実物大の「バービーの家」が出現 女性差別の批判も
(CNN) ドイツの首都ベルリンに16日、実物大のバービー人形の家「ベルリン・ドリームハウス」がオープンする。広さは約2500平方メートル、ピンク色を基調にした豪邸だ。だが、一部からは性差別などを象徴しているとして批判の声も上がっている。
ドリームハウスには350体のバービー人形が展示されているほか、ファッションショーの舞台をモデルになりきって歩いたり、カップケーキ作りをバーチャル体験したり、本物のカップケーキをカフェで食べたりできる。もちろん、ショップでは人形や関連商品が販売されている。
この施設に対しては左派のフェミニズム活動家らから、性差別や浅薄な物質主義を象徴しているとして抗議の声が上がっている。
独シュピーゲル誌によれば「料理をしたり、おしゃれをしたり、歌ったりするイメージを、まるでそれが満ち足りた人生を送る方法であるかのように提示している。紋切り型の(女性の)ロールモデルを表現している」といった声が聞かれるという。
フェイスブック上にも平和的な抗議活動を呼びかける「オキュパイ・バービー・ドリームハウス」というページが登場。これまでに1700人あまりの「いいね!」を獲得している。
ドリームハウスは先週、米国のフロリダ州でも開業したばかり。ベルリンの施設は8月25日まで公開の予定で、いったん解体された後、欧州各地を期間限定で回るという。
バービー人形をめぐっては以前から、性差別や人種的偏見を指摘する声や、子どもたちに「あるべき体のスタイル」をすり込んでしまうとの批判が持ち上がっている。