世界の美術館来館者ランキング、ルーブルが972万人で首位
(CNN) 世界各地にある美術館や博物館の年間来館者数で、パリのルーブル美術館が計972万人を集め、首位だったことが娯楽業界などの非営利組織(NPO)と市場調査企業がまとめた報告書で7日までにわかった。
2位は米ワシントンにある国立自然史博物館の760万人、3位は同じくワシントンの国立航空宇宙博物館の680万人だった。
2012年版の報告書は、NPO「Themed Entertainment Association」(TEA)と市場調査企業AECOMが作成。毎年発表される報告書には、世界の娯楽施設、公園やリゾート地などの訪問者数の順位が入っているが、今年は美術館と博物館の項目が初めて盛り込まれた。
今回の報告書は北米、欧州やアジア太平洋地域が対象。オーストラリアとカナダの博物館らの入場者数も含まれている。AECOMによると、アフリカや中南米の数字は入手困難で統計に入っていない。
来館者数での上位20位をみた場合、うち10は欧州に所在。この中の5つはロンドンにあった。北米は6つで、うち4つは首都ワシントンにあり、スミソニアン協会関連が3つを占めた。アジア太平洋地域の4つのうちの3つは中国だった。
来館者の4~10位は、米メトロポリタン美術館(611万6000人)、大英博物館(557万6000人)、ロンドンのテート・モダン(531万9000人)、英ナショナルギャラリー(516万4000人)、バチカン美術館(506万5000人)、アメリカ自然史博物館(500万人)とロンドンにある自然史博物館(493万6000人)だった。
上位20位に日本の施設はなく、アジア太平洋地区の項目で201万4000人の国立科学博物館(東京)が9位に入った。