ルー・リードさん死去、ロック界の伝説的存在
(CNN) ロックバンド「ベルベット・アンダーグラウンド」のメンバーで、ロック界の伝説的存在だったルー・リードさんが27日に死去した。71歳だった。広報担当者が明らかにした。
詳しい死因などは発表されていない。妻によると、今年5月に肝臓移植手術を受けていたという。
リードさんはベルベット・アンダーグラウンドのソングライター、ボーカル、ギターを担当し、後にソロで活動した。ローリング・ストーン誌の編集者は「ルー・リードほどの影響を与えた人物はほんの一握りしかいない」と振り返る。
ベルベット・アンダーグラウンドは1965年に初公演。麻薬中毒、妄想、性的逸脱行為など、タブーとされていたテーマを取り上げた。同バンドの活動は数年しか続かなかったが、観客に絶大な印象を残し、デビッド・ボウイ、R.E.M.、U2など多くのアーティストに影響を与えた。96年にはロックの殿堂入りした。
リードさんは70年にベルベットを離れてソロで活動を続けた。82年にニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、「ロックには制約があると言われるが、やりたいと思えばどんなことでも、やりたいようにできる。私はシェークスピアやジョイスのように人々に語りかけてくるアルバムの制作を目標としてきた」と語っていた。