ホテルの開業間に合わず、ソチ五輪の宿泊に不安?
ロシア・ソチ(CNN) 冬季五輪の開幕が7日に迫ったロシアのソチで、一部ホテルの建設が遅れて開業が延期になるなど、観戦に訪れる数万人に影響が出かねない状況になっている。
ソチ2014組織委員会は、報道陣の宿泊用に建設されたホテルのうち、ゴリキ・グランドホテルは技術的な理由から開業が延期になったと発表した。組織委員会広報によると、このホテルは水に関するトラブルに見舞われており、宿泊を予定していた客には当面、別のホテルを用意するという。
AP通信は、取材陣を収容するはずだった会場近くの9ホテルのうち、3ホテルで準備が整っていないと伝えた。
五輪の開催が決まってからの7年で、ソチでは総額約500億ドル(約5兆円)をかけ、道路や高速鉄道、発電所、リゾート施設などの建設プロジェクトが進められてきた。
しかし3日現在、スキージャンプ会場に近い河川沿いの地域では、まだ6階建てと7階建ての建物の建設工事が行われ、歩道の舗装作業も進行中。ビルの内装も出来上がっていないのがはっきり見える。
国際ホテルにも影響が出ている。スイソテル・ソチの支配人はロイターの取材に対し、予定していた1月の開業が間に合わず、宿泊客の受け入れ開始は五輪開幕の前日になるとの見通しを示した。
こうした状況について国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は記者団に対し、「開幕直前になって解決すべき問題が残っているのは常にあることだ。だが今回については組織委員会と連絡を取り、向こう数日のうちに状況が解決されることを望む」と語った。