羽生、フィギュア男子で日本初の金メダル ソチ五輪
(CNN) ソチ冬季五輪は14日、フィギュアスケート男子のフリーが行われ、羽生結弦(19)が2度ジャンプに失敗したものの、ショートプログラム(SP)でのリードを守りきり、見事、金メダルを獲得した。
羽生はSPで世界歴代最高の101・45点マークしたが、フリーでは金メダルへのプレッシャーのためか、2度のジャンプで着氷に失敗し、金メダルの望みが絶たれたかに見えた。
しかし、その後にドラマが待っていた。世界選手権3連覇のカナダのパトリック・チャン(23)が悲願の金メダルをかけて演技に臨んだが、ジャンプでミスを連発するなど精彩を欠き、オリンピックでの金メダル獲得の夢は、またしても崩れ去った。
その結果、羽生が合計280・09点を挙げ優勝。日本チームに今大会初の金メダルをもたらした。羽生は「緊張しました。すみません。やっぱり五輪はすごいと思った」と述べ、さらに「自分の中で悔しいと思うところがある」と演技に対する反省も口にした。
チャンは合計275・62点で銀メダルを獲得。この種目でカナダ初の金メダルを期待されたチャンは、プレッシャーがあったことを認めた。「われわれは皆人間だ。(スノーボード界のスター)ショーン・ホワイトでさえミスを犯す。残念ながら今回はミスが1回多かった」と悔しさをにじませた。
デニス・テン(カザフスタン)が銅メダルを獲得。ロシアのエフゲニー・プルシェンコ(31)は、SPの演技直前の練習で負傷し、棄権した。