デ・ニーロ、同性愛者の父のドキュメンタリー制作

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ロバート・デ・ニーロ、1973年撮影

ロバート・デ・ニーロ、1973年撮影

(CNN) 米俳優ロバート・デ・ニーロさんが、画家だった父親の追悼ドキュメンタリーを制作した。雑誌「アウト」のインタビューに応え、自分にはそれを制作する「責任」があったと語っている。番組は米ケーブルテレビのHBOで6月9日にプレミア放映される。

デ・ニーロさんの同名の父は同性愛者で、デ・ニーロさんがまだ幼いころに母親と離婚した。デ・ニーロさんはインタビューの中で、自分は母親に育てられて父親とあまり近い関係にはなかったが、深い影響を受けたと語り、「私たちは一緒に野球をするような父子ではなかったが、接点はあった」「悪い父親だったわけではなく、愛情あふれる人物で、私を可愛がってくれた」と振り返った。

抽象画家だった父親は、ニューヨークのマンハッタンにスタジオを構えた。1993年に父親が死去した後、このスタジオはデ・ニーロさんが受け継いだ。

父親の性的指向については「あまり認識していなかった。そのことについてもっと話をしておけばよかった。母は物事について多くを語りたがらなかった」という。

それでも自分を成功に導いてくれたのは父母だとデ・ニーロさんは言う。「子どものころの私は『ノー』と言われるのを恐れなかった」「自分の子どもたちにも『やってみなければ分からない』と言っている。障害が立ちはだかることはあっても、どこからか切り抜ける。それ自体がエキサイティングでもある」

ドキュメンタリーでは父親の日記の一部も紹介する。日記はまだ読んでいる途中で、「父が残した遺産の一部」として今後追加公開する可能性もあるという。

大切なのはすべてを明らかにすることであり、「何も隠すことはできない。それが核心であり、真実だ。人々はそれに魅せられる」とデ・ニーロさん。「本当は10年前にやっておくべきだったが、やっと実現できたことをうれしく思う」と語った。

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