ユース五輪から3選手除外、エボラ感染の予防措置 IOC
(CNN) 国際オリンピック委員会(IOC)は17日までに、西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱に関連し、中国の南京で16日に開幕したユース五輪で感染地域代表の3選手が格闘技と水泳競技に参加することを禁じると発表した。
感染拡大を懸念した予防措置。世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱による犠牲者はシエラレオネ、リベリア、ギニアとナイジェリアで発生している。
IOCは南京のユース五輪組織委員会との共同声明で、今回の措置に影響される当該国のオリンピック委員会に対し、もし望むなら、それぞれの国旗がユース五輪の開幕式会場や競技施設で掲揚されることが可能と述べた。
出場禁止となる選手については、母国でのエボラ熱流行とユース五輪で戦えないという2つの苦しみに直面させることを残念に思うと述べた。
また、格闘技と水泳以外の競技に出場する感染地域出身の選手に対しても定期的な健康診断や体温測定を実施するとも発表した。
ユース五輪は2010年に創設され、今回大会の出場選手は総数で700人以下となっている。